僕には高校まで積み上げてきたものがない。だから行動量とスピードで差を付ける

福森翔太

FUKUMORI SHOTA

2023年入社

interview

※この記事は内定時に作成されたものになります

くふうカンパニー初の新卒社員となる2023年入社予定の内定者にインタビュー。経営者候補として採用された7名のメンバーを紹介します。

6人目の福森翔太は、アルバイトにインターン、個人の仕事と、入社前から「稼ぐ」を意識した大学時代を過ごしていました。そんな彼がくふうカンパニーを選んだ決め手は「ユーザーファースト」と「自分にはないものを持った人たち」の存在でした。

プロフィール

川崎医療福祉大学マネジメント学部経営学科4年生。好奇心旺盛で、気になったことは即行動。

キャッチのアルバイトとインターンに打ち込んだ大学時代

大学時代、主にどのようなことをしていたのか教えてください。

大学1年生から3年生の3月までは居酒屋のキャッチのアルバイト、それ以降はインターンシップに注力していました。

居酒屋のキャッチのアルバイトを3年間も続けられる人は珍しい気がします。

そうですね。岡山県なので東京のキャッチとはだいぶ違うと思いますが、それでもメンタル的にしんどい仕事ではあるので、8割ほどはすぐに辞めてしまいます。

そんな中で僕が長く続けられたのは、お金をちゃんと稼げたことと、ユーザーファーストを意識してお客さんの満足度をあげることにやりがいを持てたのが大きいです。

キャッチは歩合制で、売上の数%が自分のインセンティブになります。なので、正規料金に上乗せしたコースを案内する人もいましたが、僕はできるだけ価格を下げていました。

相場や原価はわかっているので、「ここまでは下げられるな」というラインも想像が付きます。お店の人から「お前が連れてくるのは安いお客さんばっかりやな」と小言を言われることもありましたが、お客さんのことを思ってギリギリまで安くしていましたね。

それでも売上は常に1〜2位。安くしたところでそこまで差は出ませんし、連絡先を交換したお客さんから後日連絡が来たり、「あのお兄さんいる?」と声をかけられたりと、結果的にリピートも多く、それが売上につながっていました。

キャッチは自分から声をかけるわけですよね。慣れるまでが大変そうです。

最初は緊張しましたけど、1カ月くらいで慣れました。最初はどうしても「この仕事は向いているのだろうか」と考えて逃げたくなってしまうこともありますが、「やるしかない」と振り切った感じですね。

というのも、その前に少しだけ派遣で働いたことがあって。その時の仕事と比較したら、少し頑張ればキャッチのアルバイトの方が収入は断然高くなることがわかっていたので、辞めるという選択肢はなかったかなと思います。

お金を稼ぎたい理由があったんですか?

稼ぎたい気持ちは強かったと思います。恵まれた家庭で育ち、学費などは全部出してもらっていましたけど、自分で稼げるようにならないと今後が厳しいと感じていて。

そう思うようになったのは、兄の影響が大きいです。兄は研修医で将来は医者になるために日々努力をし、スキルを身に付けていました。スキルとは、相手から求められる能力であり、それが報酬になると思っています。兄と方向性は違いますが、僕も相手から求められるような能力を身に付けて、お金を自分で稼げるようになりたいと思いました。

実は大学3年生の3月からインターンを始めたきっかけになったのも兄でした。「お前は短期的には稼いでいるけど、将来的に見たら他にもっと大事なことがあるんじゃないか」と言われて。その通りだと思って、キャッチのお客さんの社長さんにお願いして、インターン先を紹介してもらいました。

どういうインターンをやったのでしょう?

主に営業やマーケティングです。短いところで3カ月、長いところで約1年間、合計5社でインターンをしました。どういう企業が自分にマッチするか分からなかったので、ある程度の成果を出したら他の会社を経験すると決めて始めましたね。

具体的には、何の仕事でどのような成果を出したのですか?


一番大きな成果が出せたのは、団体客向けの宿泊施設のマーケティングです。全く機能していない既存のSNSアカウントを運用し始めて3カ月で、SNS経由の売上が120万円以上になりました。

大学のサークルや企業、クラブチームにDMで5%オフの提案をしたのですが、ちょうど夏休み時期だったこともあり、DMで6件相談が来て、全部決まりました。仲介会社を挟まない分、安い金額を提案できたことが大きかったですね。

その前にSNS運用を別のインターンでやっていて、そこで得たノウハウをそのまま生かすことができましたし、施策も全部うまくいった結果なので、運も良かったと思います。

ユーザーファーストでなければダメ。そう痛感したから、くふうカンパニーは伸びると思った

就職活動はどのような軸で行いましたか?

軸は3つありました。1つ目は業績が伸びていること、2つ目は優秀な人がいること、3つ目は自分に付加価値がつけられること。いろいろな業務を経験できる環境で働ければ、それが掛け算となって自分の付加価値になると考えました。インターンと並行して就活も始め、そんな視点で企業を見ていましたね。

くふうカンパニーと出会ったきっかけを教えてください。

就活エージェントから紹介してもらいました。まさに3つの軸を満たしていましたし、幅広い事業をやっていて、すごい会社だと率直に思いました。

学ぶ量も多そうな印象で、「この会社なら成長できるんじゃないか」と。むしろ自分がこの会社で通用するのかが心配だったくらいです。

「経営者候補採用」でしたが、福森さんは経営者になりたい思いはありましたか?

正直あまりないですが、「厳しい日本社会で勝ち組に入りたい」という漠然とした思いはあります。

悲しいニュースを見ている時に、「周りの人ぐらいは幸せにできる人生にしたいな」と思ったんです。自分だけ幸せでもうれしくないし、かといって全員を幸せにするのは無理だけど、人に恵まれて運良く生きてきたので、せめて関わった人たちぐらいは幸せにできたらなと。周りの人を幸せにするには、まず自分が厳しい日本社会を生き抜いていかないといけないですから。

くふうカンパニーを実際に受けてみて、印象はいかがでしたか?

選考を通じて、徹底的にユーザーファーストを意識している会社という印象を受けました。

僕はキャッチのアルバイトでお客さんの生の声を聞ける立場にいたからこそ、ユーザーファーストでなければダメだと痛感したんです。お客さんを蔑ろにするとクレームが出て、悪い口コミを書かれて評価が悪くなり、お客さんは離れていってしまいます。

一方、ユーザーファーストを徹底していれば、回り回って自分の利益になります。時には自分が担当していないお店を紹介することもありましたが、2軒目に行く時に声をかけてもらえるなど、結果的に売上につながっていました。

そういう実感があったので、ユーザー目線に立って事業を進めているくふうカンパニーは、今後も成長していく企業だろうと感じました。

3つの軸に対して、最終的にくふうカンパニーを選んだ決め手は何でしたか?

圧倒的に人です。他の会社にも優秀な人はいましたが、その中でも特にくふうカンパニーの人たちの優秀さは際立っていました。

僕はどちらかといえば勢いでやってきたタイプなので、論理的な思考をもとに話をしているくふうカンパニーの人たちは、自分にはないものを持っている人たち。その分、学べることが多そうだと思えたのは魅力でした。

実際、内定期間中に代表の穐田さんをはじめ経営陣の皆さんとの読書会があったのですが、皆さんの深掘りの深さに驚きました。内容を掘り下げるのはもちろん、そこから派生して相手の心情まで考えるような発想は自分に全くないものだったので、勉強になります。面接を通して、ロジカルに頭を使うことを鍛えられそうな環境だなと思いましたが、イメージ通りでした。

あとは、手を挙げたら与えられた業務以外のことにも関われそうだと思えたことも大きいですね。新規事業の立ち上げに関わるチャンスも多そうですし、一つの役割だけでなく、会社を経営するのに必要な業務を働きながら幅広く学べそうだと思いました。

それができるのは、売上がしっかり上がっているからこそ。社員に投資できるだけの余裕がある会社であることは決算書を見ても感じますし、最終面接で「いろいろなことを経験してもらう」と話す熱量が他社とは違うのも感じました。

行動量とスピードで、同期と差をつけたい

内定が出たのは大学4年生の7月でした。それから入社までの期間は何をしていましたか?

引き続きインターンをやりつつ、秋からは個人で仕事を始めました。

先ほどお話しした宿泊施設のインターンの売上がかなり順調だったので、時給より実績ベースの個人契約にした方が稼げると思い、自分から提案して個人契約に切り替えました。その時点では他に2つのインターンをやっていたのですが、それらの区切りがついて、12月からは個人の仕事に集中しています。

インターンから学ぶことは多かったですが、企業が儲かる仕組みやノウハウは半年くらいである程度は学び終えた感覚があったので、次は自分で給料を稼ぐ大変さや責任を経験したかったんです。

他の内定者はくふうカンパニーでインターンをしているわけで、「遅れを取っているのではないか」という焦りは正直ありましたけど、自分にとっては個人の仕事を経験するのがベストだと考えました。

実際にやってみてどうでしたか?

大変ですね。3社の仕事を請け負い、そのうち2社はインターンでやっていた仕事をそのまま続けていますが、やはり個人になると意識が全く変わります。安定感や安心感がなくなって、一気に不安と責任が大きくなりました。

でも、ようやく自分がやれることが見えてきたように感じています。これまでやりたいことも目標もなく、ずっと自分が何をしたらいいかが分からなかったので、没頭できることが見つかってうれしいです。

アルバイトにインターン、個人での仕事も経験して、自分の強みは何だと思いますか?

行動量とスピードです。僕の場合、「これをやりたい」と思った瞬間にはもう動き始めています。

例えば、趣味で音楽製作をやろうと思ったことがありました。機材を揃えるのに初期費用で40万円くらいかかるのですが、次の日には全部を揃えて。音楽の知識が全くない中、「ちょっとやってみよう」の感覚でそこまですることは、なかなかないんじゃないかと思います。

やりたいことを即やるようになったのは、キャッチのアルバイトの影響も大きいですね。お客さんには社長さんもいたのですが、「やりたいことをやった方がいい」と話す方が本当に多くて。スピード感が経営に影響しているのも感じていたので、そういったことを意識するようになった気がします。

福森さんは、大学以前と以後での変化が大きかったのでしょうか?

かなり変わりました。大学に入る前は言葉にできないぐらいやさぐれていましたし、勉強も一切せず、本当にひどかったですから。「あいつが?」みたいな感じで、昔の友達は驚いています(笑)

たぶん、キャッチの仕事を通じて学校の外の世界を見るようになり、社会に出ている大人たちと触れ合えたことが大きかったんだと思います。

入社後の目標は何ですか?

まずは成果を出して、会社の売上に貢献することを徹底的にやっていきたいです。お金をもらっている以上、会社の売上に貢献しないと話にならないですから。

他の内定者は地頭が良くて、そこには圧倒的な差があると思っています。僕には高校までに積み上げてきたものがあまりにもないので、すでに苦労していますけど、だからこそ自分の強みである行動力とスピードで差をつけたいと思っています。

そのためにオフィスから徒歩1分の場所に部屋を借りたので、自分がやれることを徹底的にやりたいです。

最後に、くふうカンパニーを一言で言うと、どのような会社でしょう?

ユーザーファーストな会社です。経営陣の皆さんとお話をしていても、「ユーザーファースト」という言葉は常に出てきますし、発言の端々からユーザーに向き合う熱意を感じます。

クライアントファーストな会社はよく見ますが、ここまでユーザーファーストに向き合う会社はなかなかないと思いますね。

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取材・文/天野夏海
写真/三上望

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